The Ex @ Jay Pritzker Pavilion
Tortoise
- Doug McComb (bass, guitar)
- Jeff Parker (guitar, key)
- John McEntire (drums, key)
- Dan Bitney (guitar, bass, drums, key)
- John Herndon (drums, key, vib)
Audio Architectureというシカゴの各ナイトクラブ提供のランチタイム無料コンサート。この日は、The Hideout主催(最後に"あの"オーナーが出てきてました)。Tortoiseはジャズか?と言われれるとアレだけど、まあここんとこずっとネタもないし。
ちなみに、94号が大渋滞で、到着まで2時間近くかかってしまい、12時15分スタートが、観たのは終わり20分だけというトホホな状況。雨は終盤激しくなってくるし。でも久しぶりに聴けて、良かった。
Frode Gjerstad Trio
- Frode Gjerstad (sax, clarinet)
- Øyvind Storesund (bass)
- Paal Nilssen-Love (drums)
一寸長めに待たされて、10時過ぎにFrode Gjerstad Trio登壇。終演後、新譜を買って帰宅車中で聴いてたんだけど、基本的にはこれと同じ内容..各人の即興が驀進する中収斂していく様な先日のThe Thingと違って、3人の間の掛けと引きを感じさせる"ジャズ的"演奏...手練ならではの緊張と弛緩を、ある意味安心して聴いていられる(実はビールのせいだったかも)。2セット3曲。
ポスターなんてもの売ってたので、1枚頂き3人にサインしてもらいました。額に入れて飾っておこう。
Kerbaj/Lonberg-Holm/Zerang
- Mazen Kerbaj (trumpet)
- Fred Lonberg-Holm (cello)
- Micheal Zerang (drums)
珍しく8時半からアーリーセット。出足が若干遅れ、Hideout着は50分頃、既に演奏の真っ最中。Kerbaj氏がトランペットに管を付け不思議な音を出してる横で、Zerangはスネアを擦っている。Lonberg-Holmは、屈み込んでエフェクタを弄りながら弦を(これまた)擦る。実際に楽器本来の..というか正当な音を出す瞬間は殆ど無く、3人が粛々と出すノイズというかその姿を観ると言う格好。視覚と一体のパフォーマンスは、結構面白い。
客席後方のテーブルには、メインアクトのGjerstad一行+Ingebrigtとその彼女が座ってる。後半、いつもの花売りのおじさんが入ってきたところで、「何だコリャ!?」な硬直状態。引き攣る顔見て、声を出さずにPaalが爆笑する一幕も。いや、堅気には理解不能なパフォーマンスに違いない。
The Thing with Ken Vandermark @ the Hideout
- Mats Gustafsson (sax)
- Ingebrigt Haeker-Flaten (bass)
- Paal Nilssen-Love (drums)
- Ken Vandermark (sax)
Paalのドラムで始まる。今年2月のAtomic以来2回目のPaal/Ingebrigt、この二人の疾走ぶりは只事では無い。特にIngebrigtの飛ばし様と言ったら...。今回、ディストーションは使わず、2曲目ソロでハウリング技を聴かせた以外は基本的に指と弦弾きで、終始鬼気迫る気迫の演奏。(指、あんな使い方して大丈夫なの?) KV得意のソウル/R&Bフレーズが出てきたりと驀進する即興ノイズ、KVとMatsの高音フレーズが重なりミニマルな音場を創り出す瞬間があったり、フリーとは言えハーモナイズされた即興ゆえの魅力はこの2管編成ならでは。
1stセット後、前が空いたので(飲み物買いにバーに行った?)人ごみを抜けて座席エリア直後に移動。前に座ってたのが、先日Metroで見たデイヴ・ダニエル。食い入るように見入ってました。後ろを振り向くとDJのジェフ・パーカー、ザッパやビーフハートもかけてましたねえ。
Broetzmann/ Lonberg-Holm Duo @ The Hideout
Daniell/McCombs/Hess @ Metro
- David Daniell (guitar)
- Doug McCombs (guitar)
- Steven Hess (drums and perc)
随分久しぶりの更新ですね。なかなか気力が出ずに、夜中のライヴハウス行脚から足が遠のいてました。
今回は、この間1度チケット取ってたのに出張からの戻りが遅れてやむなく断念した、因縁のThe Sea and Cakeのメトロでのライヴ...の前座として出たアンビエントノイズインプロのトリオを掲載。(The Sea and Cakeは一応ロックということで此処には書きません)
客はフロアに10人ほど、2階席はThe Sea and Cake目当ての週末のデート客(つか座って聴きたいヒトビト)が同じく10名程度と言う状態にもかかわらず、時間通り9時にメンバーが登場。Tortoise/ BrokebackのDoug McCombsがメンバーということで、Davidをフロントにした音響系ギターポップのようなものかとの想像は外れ、いきなり3者3様のノイズで始まる。それが、いつしか一つにうねるノイズへと集束していって、アンビエントな音響空間へと(Dougは、最初弾いていたギターをサンプリング・ループでうねらせ、次に前に設置の横置きギターを使って歪んだトーンを乗せていく)。浸っていると、徐々にDavidのギターがミニマルなフレーズで遊離して行き、再びギターを持ったDougが、ベースラインを付けて昇りつめていく。音数が減っていき、収束へ。最後、DougがちらりとDaniellを見て「もう終わる?(もう少し行く?)」というような仕草をしたんだけど、ギターを下ろして「これまで」と応えるDavid。流れとしては、一寸定番過ぎて、最後にもう一山欲しかったなあ(あと5分!)という感じ。往年のThe Orbを思わせるようなアンビエントでした。
今回は30分ちょいだったけど、1時間くらいのステージだと、どういう展開を見せるのか...その辺、もし次回があるなら観てみたいね。